【隣の家族は青く見える】最終回を迎えて。ハッピーエンドとは何か。

ネタバレ含みます。

 

このドラマは全国民にみてもらいたいドラマだと思う。ほんとに。妊活について、LGBTについて、事実婚、無職等、現代が抱える問題を愛を込めて描いてくれた作品だった。深キョンに子供ができてくれ!できれてくれ!と思いながら見ていたんだけど、最終回でも結局できなかった。けれどふたりは子供がいない人生を良しとして、ふたりの幸せを見つけた。子供がいても、いなくても、幸せ。そういう幸せのあり方もあるんだよと教えてくれたドラマだった。私の母親に「これから見るだけど、ハッピーエンドだった?」と聞かれた。ハッピーエンドとは何か、頭でぐるぐる思った。子供ができることがハッピーな結末なのか?多分先週の私は子供ができることがゴールだと思ってそれをハッピーエンドだと思っていた。けど、間違いなくこの物語はハッピーエンドだった。だから「ハッピーエンドだったよ」と答えた。母は子供を授かったと解釈したと思うけど、ドラマを見れば私の言った答えを理解してくれると思う。彼女たちが自分を幸せだと思えることこそが一番大事。

知人で妊活をしている主婦の方がいる。今も継続しているのかは分からないけど、年齢も近くて重ねて見えた。綺麗なおうちに住んで、素敵な旦那さんがいて、羨ましい生活を送っているのだけれど、子供だけがいない。無意識のうちにかわいそうだなと思う自分がいた。けれど彼女の幸せは彼女が決めるものであって私がどうこう思っても仕方ないことなんだと思う。

このドラマの一番の魅力は「愛」だと思う。どんな幸せに見える家庭にも、悩みはある。問題もある。辛いこともある。けれど、そこに愛があれば幸せなんだと思う。だから、隣の家族は青く見えるんじゃないでしょうか。