【おっさんずラブ】今季一番の純愛ドラマです。おっさんのピュアラブにニヤニヤしたい。

TVerでなんとなーく見たドラマだったんですけど、これはもう大正解ですね。1話見て、これは最後まで見続けようと決心しました。

吉田鋼太郎さんにここまでやられたら、見ないわけにはいかない。まあ、男が男に恋をするラブストーリー(?)なわけなんですが、吉田鋼太郎さんの恋する演技が本当に乙女なんですよね。たぶんそこらへんの女より純情だと思う。表情がとにかくいい。こんな顔できるんだ…って衝撃を受けた。(こんないい方していますが、ドラマを見たときは大爆笑でした)ちょっとタイプは違うけど、一昔前にやってた『パパと娘の7日間』で舘ひろしさんの中身が女子高生のガッキー!ってぐらい、吉田鋼太郎さんの中には純情な乙女が存在しています。

これって原作あるのかなァって思ったらドラマオリジナルみたいです。ちょっと前に「変愛ドラマ」のスペシャルで放送されていたものが元のようです。脚本家は徳尾浩司さんという方ですが、私は全く知りませんでした…。きみが心に棲みついたはみていましたが、アレは原作ありだったので。この方のオリジナルはかなり面白いのかな!?今後注目してみていきたい脚本家さんだなーと思ってます。

吉田鋼太郎さんばかりべた褒めしてしまいましたが、他もめちゃくちゃいいキャラなんですよ。個人的に推しなのは田中圭さん演じる「はるたん」、突然のモテ期なのに男ばかりにモテてしまうかわいそうな男(笑)地域の人から愛される丁寧な仕事ぶり、ロリで巨乳がすきなんだよーと言っちゃう素直な感じ。よいねーよいなぁ。あと田中圭ってこんなにカッコよかったっけ?とてもよい。ていうか、さっきから「よい」しか言ってないし。あと名前わからないんですけどオカッパ頭の面白い喋り方をする女性社員。友達にしてください。あの人他のドラマにも出てるのかな〜?いい味出す人間だなあと。なんだろ、昆布とかカツオとかじゃなくて、もう「味の素!」って感じの人です。意味わかんないか。

とにかく、彼らの変愛を見守ろうと思います。

がんばれ部長!

 

 

【花のち晴れ】F4が登場するたびに私はこう思う

花のち晴れ、私はだいすきです。

お金持ちの家に生まれて、イケメンの幼馴染かつ婚約者がいて、なんやかんやあって貧乏になり(悲劇のヒロイン的な?)学校のトップのイケメンにもそれが理由で急接近し、好きになられ……こうやって文章にぎゅぎゅっとまとめてみちゃうと身も蓋もない女子が考えがちな妄想話なんですけど、やっぱこういうのに弱いですよね、女子は。今れてみれば花より男子もだいぶ女子の妄想むんむんなお話ですよね。貧乏な女の子が金持ちたちに奪い合われる、ありがとうございます展開。好きな人を思いながら悶々とする男子ってかっこいいですよね、さらっと助けに来てくれちゃう男子もかっこいいですよね、そんな男子たちの間で奪われたいですよね。

あ、別にバカにしているわけじゃないんです。少女漫画だいすきなのでこういう展開は本当にありがとうございますなんです。正直、こういうお話にたいして男性はどういう感情になるんだろう。

ちなみに、女子がいつもニコニコしてて、いつだって自分を応援してくれていて、立場は自分よりもちょっと低めで、胸も大きくて、自分にだけちょっとエロくて……みたいな男子が好きそうな話に出てくるような女子はこの世に存在しねぇ!と思ってるわけなんですが……

 

えーさて、この花のち晴れにはF4のメンバーがちょくちょく登場しますよね、道明寺司も花沢類もこんにちはしました。この感じだと西門さんも美作さんも現れるんですかね?どうなんですかね?

まあ花より男子セカンドシーズンと言ってるし、宣伝にもなるし、話題にもなるのはわかるんですけど、私はこのやり方が苦手です。

思い出すのです。高校の時を。部活を卒業したOBが、ふらっと部活に顔だしてくる感じ。「おっす、元気?」みたいな。練習が中断されたり空気をかき乱したりされるのがなんとなく嫌なんですよね。OBは後輩が集まってきて話題の中心にいるから楽しいんでしょうね。

そんな感じですよ。現役の杉咲花ちゃんや、平野紫耀くんたちが「花のち晴れ」という物語を頑張っているのに、ふらっと現れた先輩が翌日のニュースを占領し、ツイッターの話題もかっさらい。なんだかなぁと思うわけです。

でもOBは嫌いじゃないんですよ、やっぱ先輩に久しぶりに会えたら嬉しいですもんね、私も花沢類に久しぶりに会えてうれしかったです。

(余談ですが、おばたのお兄さんのものまねがとても似ていてびっくりしました)

 

複雑だなぁ。嬉しいんだけど、やっぱり主役たちの物語で話題になってもらいたい。せっかく面白いことしてるんだから、わざわざ先輩たち呼んでこなくても大丈夫なんじゃないかなぁ!?と思うわけです。

 

花のち晴れ、今後どうなっていくのかとてもとても楽しみです。現実では無理なので杉咲花ちゃんにどっぷり自己投影し、イケメンたちに思いを寄せられようと思います。

では。

 

【コンフィデンスマンJP】第1話:あ〜騙されてよかった!

このドラマ、最高。

脚本が古沢良太さんということで、もともと期待はしていたけれど、期待を大きく超えてきました。リーガールハイの古美門弁護士みたいに強烈なキャラクターのダー子。人を騙すためにCAの猛勉強して、就職しちゃうなんて頭良すぎ。才能があふれすぎている。長澤まさみがコロコロいろんな役を演じ分けているのがまた面白い。騙す側でありながら、仲間に騙されるぼくちゃんも憎めなくて好き。個人的に東出昌大は「あなたのことはそれほど」のイメージが強くて好きじゃなかったんだけど完全に払拭されました。東出のことはそれほど…とか思っててごめんなさい。あと、小日向文世さん。かわいい。かわいいおじさん。そしてがっちりとした安定感。この3人組がアンバランスだけど最高に良い。

そして、恐ろしいほどお金をかけたドラマですね。フジテレビ、やるぅ。月9も捨てたもんじゃないぞ!って見せつけられた気がします。空港を一から作っちゃうところ、飛行機チャーターしちゃうところ。飛行機からお金の入った(入ってないけど)アタッシュケースぽんぽん投げ捨てちゃうところで大爆笑!さらにスカイダイビングしちゃうところでも大爆笑!そしてそれが罠であるところが怖い。乗客もやらせだったんかい!二転三転と物語がころころ回って騙し、騙され、最後に高笑い。これぞ痛快of痛快!!私をこれを求めていました!ありがとう古沢さん!ありがとうフジテレビ!ありがとう長澤まさみ!ありがとう関係者皆様!

来週も、騙されるのを楽しみにしております!

 

以上、ハイテンションでお送りしました…

(就職の筆記試験で爆死した反動です)

 

【君に届け】堂々完結。青春の終わり。

ついに君に届け最終巻の30巻が発売されましたね。感慨深い。この作品との出会いは私が中学生の時でした。友達と漫画の貸し借りをしていて偶然借りることになった作品。どハマりしてそこから自分で単行本を買い続けて今に至ります。連載から12年もたっていたとは。いいな、爽子は12年間も高校生でいられて(笑)

この作品のいいところは純粋な恋愛を描いているからと思ってたんけど、それだけで終わらないのが魅力。多分10巻から12巻くらいで止まっている読者の人がたくさんいると思うんだけど、その続きもぜひ読んでほしい。少女漫画は付き合うまでが花でそこからは番外編でちゃちゃっとイチャイチャして完結!が多いなか、付き合った後20巻も続けている。君に届け!っていう思いは告白して終わりじゃない。それから先もずっと続いていく。ずっとふたりで見つめ合い続ける。恋の駆け引きのドキドキで終わらない(駆け引きなんてそもそもしてなかったけれど)、その後どうなっていくかをちゃんと描いていた椎名先生を尊敬します。そして主人公だけの恋愛で終わらせなかったのもすごい。ちづとあやねちゃんの恋愛も、ものすごく丁寧に(爽子よりもすごいかも)描いていて良かった。ちづの玉砕覚悟の告白も、龍との心が締め付けられるような恋愛も。特にちづが龍のことを好きだと認めてからが良かった。大学で離れていく龍を応援したいのにできないもどかしさ。でも最後の野球の大会で頑張れって言ったシーン。今思い出しただけでも涙がでます。よかったね。そして、あやね。一番周りが見れて、気が利いて、優しいのに、自分でそれを認めてあげられないところとか、本気になれないと自分を責めてしまうところとか。そして、ケントとの別れ、ピンへの初恋。あふれだしてしまった気持ち。多分29巻が一番泣きました。いろんなものを乗り越えて成長する姿に胸を打たれました。完結して、1から読み返して、あぁ彼女たちはこんなにも成長したんだなって感動しました。良い作品をありがとうございました。私の青春は君に届けと共にあったので、私のなかでひとつの青春が終わった気がします。でも、番外編が今度あるみたいなのでまだ終わってないかも。期待しています。

最高の物語をありがとうございました。

【きみが心に棲みついた】女は不幸でスリリングな人生を歩む悲劇のヒロインに憧れがち。

ネタバレ含みます。

キョドコが依存を抜け出して幸せになる話。

私は完全に桐谷健太演じる吉崎さんと結ばれてくれ!と思いながら見ていたから、呪縛から解けて幸せになる道を選べて良かったなと思った。けれどツイッターで女性たちの呟きをみたところ、向井理演じる星名さんを推す声が大きかったのにまず衝撃。彼女たちの言い分によると、儚げな目が母性本能をくすぐるらしい。「私がいないとこの人だめになっちゃう!」と考え尽くしたがるダメ男製造タイプ女子。(こんなこと言ったらフルボッコにされそう)でも、その考えは絶対に捨てた方がいい。客観的にみたら素敵な人に見えるかもしれないけど、対面で接したらモラルハラスメントでメンタルやられて判断力が鈍る。幸せになれない。女を平気で傷つけるようなことする男とは絶対に付き合っちゃだめ。好きになっても忘れる努力をするべき。そんな男と結婚しようものなら生まれてくる子供がかわいそう。男女の恋愛は対等じゃないとちゃんと幸せになれない。とはいえ、そう思ってしまう女性の気持ちはちょっとわかる。向井理かっこいいもんね…。悲劇のヒロインってなんか素敵だもんね。関係ないけど私も小公女セーラとか憧れた時期がありましたもんですからちょっとわかります。

なんの話だっけ……。個人的にこのドラマで好きだったシーンは今日子が母親と話をしに行くところ。なんの解決にもなっていないけれど「嫌だった!」と思いをちゃんと伝えられたことが本当によかった。なんであの母親がひどいことするのかは分からなかったけれど、今日子がちゃんと自分で過去の自分と決別できたんだなって思った。

個人的になんだかなーと思ったシーンは、あのネジネジを吉崎さんが解くところ。あぁ、男からの呪縛は男じゃないと解けないのかぁと思った。何もかも吉崎さんに助けてもらってずるい!ずるいよキョドコ〜!自分で呪いを解こうよ〜(ただの妬み嫉みかも)

星名さんは、行方不明になったあげく、ちゃんとキョドコの動向を調べ、結婚式の日時場所まで把握し、祝電を送るという未練タラタラなラストだったので、続編があるとすれば、星名さんとキョドコが不倫に走る話かなと予想……(見ません)

ふたりとも共依存になってしまったのは、「親からの愛情不足」が原因。愛を知らないから、飢えてるから、あぁなっちゃうんだよ。実際そういうパターンが多いみたい。だから、女子は喜劇のヒロインになって子供にちゃんと愛を注ごうね!!

【anone】偽物でも本物でもどっちでもいい。帰る場所はどこにあるのか。

ネタバレ含みます。

 

大好きな坂元裕二さんの作品。このドラマに関しては一言でいうのが難しいですね。「社会に馴染めない人が偽札を製造する話」と言ったら簡単だけど、そんなんじゃ言い表せない。「ひとこと」で表せるものが流行るって聞いたことがあるけど、たぶんそんな理由で視聴率が低迷したのかな。なんて思ったり。違うと思うけど。

とにかく「偽物」ってなんだろうってすごく考えました。亜乃音さん、ハリカちゃん、持本さん、青羽さん、中世古さん。みんな多分、自分を価値ある人間だと思わないで生きている。就職活動で自己アピールでうまく取り繕えないタイプの人間。愛おしいよね。けど、世の中は厳しいよね。そういう人はいっぱいいると思うけど、たいていの人が偽物の仮面を身につけて戦うんだよね。大学時代の経験を盛ってみたり、本当はネガティブで暗いけどポジティブぶってみたり。でも、なんか違う。だから面接で落ちる。この物語に出てくる登場人物たちは、偽物のフリすらできないタイプの人間な感じ。素直すぎてね。

 

偽物ってなんだろうっていうより「本物ってなんだろう」って思った。社会で普通に働いて幸せに生きているひとが「人間として本物」なのか、社会からはずれて偽札作りに励む人が「人間として偽物」なのか。どっちも違うか。人は人だもん。

高級ブランド品の財布が「本物」なのか、それを真似して造られた財布が「偽物」なのか。まあ普通に「偽物の財布」っていうけど、革からしてみれば、「私は本物の革ですけどなんで偽物って言われなきゃいけないんですか!」って感じだと思うし。でも偽物に生まれてきてしまったからには偽物として生きていくしかないし。

何が言いたいのか、いまいちまとまらなくなってしまったんだけど、要するにどんな人にもモノにも価値はあるし、生きていく資格がある。ということが言いたい。

そのためには居場所が必要なんだと思う。自分を必要としてくれる人がいること。それだけで自分は価値がある人なんだと認めることができるから。

この物語に出てくる人たちは、偽物のお札を作ることを通して、居場所を見つけた。かけがえのない、愛情をつかむことが出来た。切なくても、やるせなくても、苦しくても、辛くても、帰る場所さえあれば、きっと生きていける。

 

広瀬すずが輝いてた。あの若さで、豪華な俳優陣と肩を並べて演技できるなんて天才すぎる。透き通るような刹那的な声、ハッと目を奪う整った顔。自然で気持ちの伝わる演技。大女優になるなと思った。

 

余談ですが、青羽を演じた小林聡美さんのエッセイ「東京100発ガール」は私の愛読書で、面白いのでぜひ読んでみてほしい。いつかこれもブログに書きたい。

 

 

 

【隣の家族は青く見える】最終回を迎えて。ハッピーエンドとは何か。

ネタバレ含みます。

 

このドラマは全国民にみてもらいたいドラマだと思う。ほんとに。妊活について、LGBTについて、事実婚、無職等、現代が抱える問題を愛を込めて描いてくれた作品だった。深キョンに子供ができてくれ!できれてくれ!と思いながら見ていたんだけど、最終回でも結局できなかった。けれどふたりは子供がいない人生を良しとして、ふたりの幸せを見つけた。子供がいても、いなくても、幸せ。そういう幸せのあり方もあるんだよと教えてくれたドラマだった。私の母親に「これから見るだけど、ハッピーエンドだった?」と聞かれた。ハッピーエンドとは何か、頭でぐるぐる思った。子供ができることがハッピーな結末なのか?多分先週の私は子供ができることがゴールだと思ってそれをハッピーエンドだと思っていた。けど、間違いなくこの物語はハッピーエンドだった。だから「ハッピーエンドだったよ」と答えた。母は子供を授かったと解釈したと思うけど、ドラマを見れば私の言った答えを理解してくれると思う。彼女たちが自分を幸せだと思えることこそが一番大事。

知人で妊活をしている主婦の方がいる。今も継続しているのかは分からないけど、年齢も近くて重ねて見えた。綺麗なおうちに住んで、素敵な旦那さんがいて、羨ましい生活を送っているのだけれど、子供だけがいない。無意識のうちにかわいそうだなと思う自分がいた。けれど彼女の幸せは彼女が決めるものであって私がどうこう思っても仕方ないことなんだと思う。

このドラマの一番の魅力は「愛」だと思う。どんな幸せに見える家庭にも、悩みはある。問題もある。辛いこともある。けれど、そこに愛があれば幸せなんだと思う。だから、隣の家族は青く見えるんじゃないでしょうか。